救える命があれば どこへでも

第7回、AMDA兵庫県支部総会・講演会の報告

平成25年5月11日(土) 第7回AMDA兵庫県支部総会・講演会が開催されました。

テーマは『東北とネパールから現地の声をお届けします!』

神戸から宮城県石巻市雄勝町に赴任して早1年8ヶ月、現地で医療活動をしながら被災者と向き合う小倉健一郎氏と、昨年12 月までネパール現地統括として赴任されていた小林麻衣子氏をお迎えして、現地の状況をお話いただきました。

まずは、『東北の被災地に住んで-1年8か月の緊急救援』 と題して、石巻市雄勝診療所所長/AMDA 兵庫県支部 小倉健一郎氏のお話でした。

雄勝診療所開院までの苦労話に始まり、初めて経験した東北の冬の体験談や、診療所に来られる患者さんとの交流、さらには雄勝住民との交流のお話と、内容は多岐にわたり、時折開場のみなさんから笑い声が上がりました。

最後には、今後の雄勝の復興に関してのお話もあり、まだまだ支援の必要性を感じる内容でした。

引き続き、『15 年目の「子ども病院」~新病棟開設までの道のりとファミリーハウス建設に向けて~』と題して、AMDA 社会開発機構 小林麻衣子氏のお話がありました。

AMDA 兵庫県支部が開院当初から支援して15 年目となるAMDAネパール子ども病院(現地名、シッダルタ母子専門病院)は、この度、周産期病棟が完成し記念式典が行われました。
小林氏の話は、ネパール子ども病院が建設されることになった経緯から始まり、この病院の変遷を順におってお話され、15年の月日を感じることができました。

また、現在建設中のファミリーハウスについてのホットな情報も聞くことができ、完成を楽しみに待つばかりとなりました。

ネパール子ども病院がいかに多くの人のご支援で今日あるのかがわかり、改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。

『東北とネパール』、これからも、このような情報発信や意見交換の場を作り、今後の支援に役立てられればと考えます。