救える命があれば どこへでも

東日本支援事業 in 雄勝を開催しました。

2015年10月31日(土)~11月2日(月)に、宮城県石巻市雄勝町の5地区(名振、大須、荒、羽坂、立浜)にて住民の皆さんとの交流会を行いました。

3年目となる今年は、ヨガ、お茶っこ、ビンゴゲームなどなど総勢80名と楽しい時間を過ごしました。

名振地区は、前日に復興公営住宅引渡し説明会があり、ひとりひとりに鍵が手渡され、実際に住宅に入って見学する世帯もあったようです。新しい家の鍵をもらって部屋を見たら明るい気持ちになったと、これからの新しい生活への希望を感じているようでした。住民同士は家がバラバラになっても集まろうねと言い合い、絆の強さを感じました。

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大須地区は、地区住民の力で集会所を新しく建て替えたばかりで、皆さん仲良くさらに賑わいを見せていました。しかし若い人が就ける仕事が少なく、復興の進んだ町外に出て行ってしまうので、若者が出来る仕事のある雄勝町になってほしいと話されていました。

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荒地区は、9月の東日本大豪雨の影響で浸水被害に遭い、2日間孤立しました。住民の皆さんは、日頃から災害時の備えをしていたので、食料などは間に合ったと言い、家の周囲が浸水したときの写真を見せてくださいました。住民が減り、集会所に集まることが少なくなって、一年ぶりくらいにみんなで集まったと話されました。久しぶりにヨガで体を伸ばし、ビンゴを楽しみ、プレゼントしたみんなで撮った集合写真を「震災時に写真が流されてしまったこともあり、思い出としてみんなで撮った写真をもらうことが嬉しい」と大変喜んでくださいました。

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羽坂地区は、途中から雨が降り出す天気でしたが、10名の方が集まってくださいました。子どもの頃に通った桑浜小学校が「モリウミアス」という『こども達が、人の暮らしと自然が共存する環境で体験プログラムや交流を通して、持続的に生きる力を学ぶ、自然を背景とした、教育的複合体験施設』となったことや、先日そこで運動会が行われて多くの子や孫世代が帰ってきたことを嬉しそうに話されていました。今回私たちスタッフは「モリウミアス」に宿泊しました。地域活性と世代間交流の場となっている「モリウミアス」の今後の発展がますます期待されます。

3 6旧桑浜小学校(モリウミアス)

立浜地区は、復興団地建設のため掘り起こした場所から土器が出たため、住宅を建てるための土地の準備が遅れ、2016年?に復興団地建設が始まりました。来年には、新しい集会所が出来る予定になっていて、皆さん楽しみにされていました。しかし、震災時のことを思い出し涙ぐみながら体験話をされる方もおり、私たちのイベントが、胸の内にある思いを話す機会にもなっているのではないかと感じました。

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今後は雄勝町のお祭りに参加するなど、老若男女問わず住民の皆さんとのさらなる交流を予定しています。

この活動には、いつもNPO法人日本YOGA連盟、NPO法人雄勝まちづくり協会、雄勝復興応援隊の皆さんにご協力いただいています。

この活動は、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)の助成を受けました。