11月16日~17日に開催しました。
2024年は、AMDA神女クラブのメンバーと共に、播磨路芸術の梦のキャンプ場を使わせて頂き、中高生や大学生の防災力の向上と共に、地域の方々と交流をすることで世代を超えた防災力を高めて来ました。そして、南海トラフ津波災害においては多くのインフラが使えなくなる事を見越して、薪と身近なものを使っての炊き出し訓練を行って来ました。今回の山キャンプにも、AMDA神女クラブの部長さんと共に、管理栄養士を目指している姉妹が参加してくれました。
前回までは、ドラム缶を半分に切って作った薪スタンドと大鍋による豚汁やカレー、洋風野菜鍋などを作って来ましたが、今回は一斗缶を利用して作ったオーブン料理に挑戦しました。今回共に参加してくれた製作者によると、一斗缶オーブンは、一斗缶を横にして中央に網を張った構造で、奥に小さな煙突の穴を作ることで対流が生まれることから、ピザなども美味しく焼くことができるそうです。
AMDA兵庫事務局長の島田さんは、日本チヌ釣り連盟の会長をしています。今回も40cm超えの天然真鯛を2匹協賛してくれましたので、オーブンによる真鯛の塩焼きと塩釜焼きの食べ比べを行いました。どちらも美味しかったですが、塩釜焼きの身の方がいつまでも柔らかい印象で、ほんのりとした塩味が印象的でした。
また今回も地元のキノコ採り名人が参加してくれて、大きな丹波篠山の松茸を協賛してくれました。そして、キノコ採り名人の指導で、備長炭を使っての松茸焼きを行いました。名人曰く、薪では香りが変わってしまうので、やはり高級備長炭でないと松茸本来の風味がなくなってしまうそうです。いつも地域の山菜とともに、以前には珍しい香茸なども協賛してくれた事があり、毎回山の幸と海の幸で溢れる食卓で、晩秋の秋の夜長を共に語らい過ごしました。
翌日は、古民家を改装した関口オーナー手作りのシアタールームのお披露目がありました。こけら落としとして、ポールニューマンとロバートレッドフォード主演のアメリカ映画「スティング」の上映会があり、みんなで鑑賞し今年を締めくくりました。今後、このシアタールームを利用して、カラオケや音楽会を開催して行く予定です。
AMDA兵庫は、今までの災害避難所の現場で、音楽や芸術が被災者の癒しに繋がっている瞬間を目にして来ました。この播磨路芸術の梦を舞台に、防災力の向上と共に、被災者の心の癒しに繋がるような音楽、芸術の力の向上を目指して活動をして行きたいと思います。ご協力、ご協賛を頂いた方々とともに、多くの参加頂いた方々に感謝を申し上げ、そして来年以降もどうぞよろしくお願いいたします。
文責:AMDA兵庫理事長、江口貴博