救える命があれば どこへでも

第6回、AMDA兵庫県支部総会・シンポジウムの報告

5月12日(土) 第6回AMDA兵庫県支部総会・シンポジウムが開催されました。

テーマは『東日本大震災支援活動の今までとこれから~私たちにできること~』

震災発生直後から現在まで継続支援をされている、石巻市雄勝診療所所長:小倉健一郎氏、神戸市立医療センター中央市民病院薬剤師:原田弥生子氏、神戸大学大学院国際協力研究科教授:ロニ―・アレキサンダー氏をシンポジストに迎え、:鈴記好博氏(北淡診療所医師)によるコーディネートのもと、 シンポジウムが開催されました。


発災翌日に神戸を発って仙台に向かった、
小倉医師(左)と鈴記医師(右)

初めに、それぞれの立場からの活動報告がありました。

小倉氏は、雄勝診療所長になって現地に住んでいるからこそ気づける被災地の抱える問題を取り上げ、地域の住民に寄り添った支援は何かを話されました。


雄勝の方たちの健康と復興の為に頑張っている
小倉医師

診療活動だけでなく、今年は雄勝の町に全国から
集まったこいのぼりをたくさん揚げました

原田氏は、薬剤師として幾度も被災地支援に関わり、
表面には見えてこない医療の裏側を話されました。


アレキサンダー氏(左)と原田氏(右)

志津川病院仮設診療所の薬局移転に携わった
原田弥生子氏

アレキサンダー氏は、平和とは何か?という大きなテーマで被災住民と向き合い、発災から今日までの時間と共に変化して行く心境を描かれた絵や言葉からくみ取り、今どんな支援が必要かを話されました。


絵を使って震災復興支援(ポーポキ・ピースプロジェクト)を
されているアレキサンダー氏

それぞれいろんな思いを絵にします
(ポーポキ友情物語)

会場からの質問も活発にされました

会場からは、この度の震災後の復興に、阪神淡路大震災の教訓はいかされているのか、震災復興の遅れの理由についてや、震災後の医療問題などたくさんの質問がありました。
また、現地主導の活動に対する積極的サポートなど、今後の震災支援の方向性に対しても活発な意見交換がありました。

東北震災から1年が過ぎ、被災地への関心が薄れがちになってきますが、これからも、このような情報発信や意見交換の場を作り、今後の支援に役立てられればと考えます。