救える命があれば どこへでも

炊き出し訓練・薪で作るカレーと飯盒炊飯

9月28日(土)~29日(日)

AMDA兵庫の江口先生、島田さん、関口オーナー、月見ヶ浜海を守る会(徳島)2名、水の都記念病院看護師の息子さんら2名、AMDA神女クラブ7名、他5名を含め、加東市にある丹波播磨路芸術の梦にて薪で作るカレーと飯盒炊飯の炊き出し訓練を行いました。

カレー作りに使った材料は、氷、水(4L)、鶏肉、豚肉、玉ねぎ、サラダ油、男爵芋、じゃがいも、人参、カレーフレーク(720g)でした。約20人分のカレー作りに必要な材料を購入し、現地に向かいました。

カレーを作るにあたり、炊き出しで大人数の食事を今まで作った経験が無かったため、水の量を調節したり、沢山の具材を切るのは難しかったです。カレーが焦げないように、一人で混ぜ続けることは熱くて大変であるため、メンバーで交代しながら作っていきました。

また、火起こしをするにあたり、なかなか火がつかず苦戦しましたが、実際の災害の現場を想定しながら実践することが出来ました。

皆で協力して出来上がったカレーは、自然の中で食べるとより一層おいしく感じ、達成感を得ました。次の日の朝にも、残ったカレーを食べました。すると、前日のカレーよりも旨味が増していて、「一晩寝かすとこんなにも味が濃くなってさらに美味しくなるのか!」という声が聞こえてきました。昨日頑張って作った甲斐があったと心から感じました。

キャンプ場には水洗トイレがなく、仮設トイレがありましたが、私たちは普段水洗トイレという恵まれた環境で生活しているため、仮設トイレを使いこなすのに苦戦しました。また、水洗トイレがある場所までは長い道のりを歩いていくか、車で移動するかであったため、トイレが近くなる度に、トイレの設備の重要さを実感し、災害時を想定することが出来ました。

今回の炊き出し訓練を通して、自然の中で料理を作ることの大変さや、衛生環境を整えることの大切さを学びました。お互いが協力し合い、同じ作業を行うことで充実感を得ることができ、思い出に残る非常に良い体験となりました。今後、南海トラフなどの災害が起こった時には、今回の経験を生かすことが出来たら良いなと思いました。

文責:AMDA神女クラブ 山根千佳